Rochesterで数理政治学を学ぶ

アメリカ政治学博士課程留学サンプル

2022-03-31から1日間の記事一覧

数理政治学の勉強法

以下で定番の教科書を挙げている。学部レベルは主に日本語文献を挙げており、大学院レベルでは英語文献を挙げている。これは、慣れない分野はまず日本語で勉強した方が頭に入って来やすいが、基本を日本語で理解していれば発展的内容を英語で学ぶのもスムー…

アメリカ・イギリス政治学修士課程受験ガイド

どのような修士課程に行くべきか 博士課程についての総論で述べたように、博士課程を見据えて修士課程に行く場合は計量・数理の手法を中心に学習する事がお勧めである。博士課程で計量政治学を専攻したい場合、政治学修士よりも計量社会科学修士(例:Chicago…

アメリカ政治学博士課程受験ガイド⑤志望校と進学先選び

志望校選び SOPについての投稿でも触れたが、志望校を選ぶ時は最低2人以上関心が近くて教わりたいと感じる先生がいる大学を選ぶのが良い。1人だけだとその先生と意見が合わない時にセカンドオピニオンを求める相手がいないし、その先生が移籍・引退でいなく…

アメリカ政治学博士課程受験ガイド④CV・Writing Sample・成績表・推薦状

CV 学歴、職歴、TA/RA歴、受賞歴、奨学金の受給歴、(もしあれば)研究業績や学会報告歴など、研究能力のアピールになりうる事を載せる書類である。アメリカの研究者は皆ホームページで公開しているので、色々な先生のものを見比べて、気に入ったスタイル…

アメリカ政治学博士課程受験ガイド③SOP

恐らく全書類の中で一番困るのがSOP(志望動機書)だろう。だがシカゴ大学いわく実は書くべき内容は大体決まっていて、①研究関心、②過去のトレーニング、③その大学との相性、の3つである*1。語数指定を行っている大学もあるが、自由な場合は1000word程度で書…

アメリカ政治学博士課程受験ガイド②GPA・GRE・TOEFL/IELTS

GPA・GRE スコア類については、各大学のポリシーによって違いはあれど「足切り的に使われる」(つまり各大学が設定している最低ラインをクリアしさえすれば、後は他の書類の方が重要である)というのが、よく言われる事である。ではどれくらいが足切りライン…

アメリカ政治学博士課程受験ガイド①総論

まず前提として言わなければならないのは、アメリカは計量政治学・数理政治学の中心地であり、それらを専攻している学生にとって理想的な留学先である一方、質的研究は盛んではなく、質的研究を専攻する学生の留学先としてはイギリス等がより適しているとい…

自己紹介と執筆動機

自己紹介 吉村 駿佑 (よしむら しゅんすけ) 1997年 東京生まれ 2016年 麻布高校卒業 2018~19年 ジョージワシントン大学に交換留学 (外交問題評議会にて4か月インターン) 2020年 京都大学法学部卒業 2021年 シカゴ大学社会科学修士課程政治学専攻修了 2022年…